illustratorで基準オブジェクトを動かさずに揃える

イラレで、ふたつのオブジェクトを揃えたい。
だけど、基準となるオブジェクトは動かしたく無い。
そんなことありませんか?


まず、普通に中心揃えしてみます。
例えばグリッド状に並んでいる四角。
このうちのひとつの中心に円を置きたい、とします。

で、普通に揃えてみます。

結果は、

そう、四角も動いて、それぞれの中間をとっていますね。
でも、四角は動かしたく無いんだ!ということもあります。
ただの四角ではなく、複雑なオブジェクトが、複雑かつ決めた配列で並んでいる時。
スマートガイドもうまく使えない時。
そんなときは、
ふたつのオブジェクトを選択して、

次に、動かしたく無いオブジェクトをもう一度クリックします。
すると、

もう一度クリックした四角の、オブジェクト境界線が太くなります。
そこで、改めて揃えます。

すると、四角は動いてません。

そのまま、縦方向も、

これも四角は動かず、円が中央にきました。

ここでは例として、中心揃え、しかも簡単な四角と円、簡単な配列なので、
ぶっちゃけ、スマートガイドを使えばすみます。
ですが、もっと複雑な状況もあります。そんな場合だと、
・基準となるオブジェクトをコピペして揃えて、もとの場所にふたつを重ねて、コピペしたものを消す
・基準となるオブジェクトをコピペしてガイドにする
などの手法をとらないといけません。
無駄なコピペの手順や、いらないガイドが残ってしまったり、と不便ですね。
この手法は、中心だけでなく、上下左右、どこ揃えでも使えます。
例えば、「上にあるオブジェクトの下端」に、「下にあるオブジェクト」を揃える、
こともできます。
上に並んでいる四角の一番左を基準にして

下端揃え、

「上にある」四角の「下端」に「下にある」円の下端が揃いました。

さらに、「左にある」四角の「右端」に揃えます

上下左右おかまいなしに、揃えてくれます。

確か、illustrator ver.10くらいからある機能らしいのですが、
自分がこれを知って使い出したのはCS1を使っている頃からだったような。
ちょいちょい、便利な機能が追加されて、知らないことがまだあるんだろうなぁ、といつも思います。